不登校 第5段階
第五段階 再活動希望期
この時期に入ってきますと、子どもの口から「ひまだ、ひまだ」という言葉が出てきます。「こんな状態なら学校へ行った方がマシかもしれない」という発言もみられます。これは半分は冗談かもしれませんが、半分は本気です。親としてとても嬉しいでしょう。中には、では明日から、来週の月曜日から学校へ行きましょうと早々に段取りをする方もおられますが、ここで焦るのは禁物です。大切なことは、子どもの目が外へ向いてきたこと、今の状態から脱したいと思っているという気持ちに焦点を当てることです。「そんなにひまなら何かやってみる?」「久しぶりに○○さんに連絡してみる?」「アルバイトでもしてみる?」「ボランティアを募集していたからやってみる?」「またテニス始める?」など興味のあることを探す手伝いをしながら、外の世界につなげていくとよいでしょう。
学習面の不安についての発言あったら、塾や家庭教師という方法がある、いつからでも始められる、と親としてバックアップ体制が出来ていることを示すとよいでしょう。
親としては焦る気持ちもあると思いますが、外の世界に気持ちが向き始めて興味を持ち始めたんだなと捉え、学校に戻ることも選択肢の一つとして子どもに話してあげるとよいでしょう。
学校へ復帰する場合は、学校側の受け入れ準備もありますから、先生と連絡を取りながら進めることが望ましいです。
【家庭での取り組み】
母親的役割
- 外の世界に目を向けられるように、何か具体的に提案する
- 受け入れ体制について担任の先生(学校)と話し合う
- 学習支援について
父親的役割
・外(父親の趣味や買い物など)に連れ出すように声をかける
・アルバイトや学校などを促してみる