NPO法人 コミュニティ総合カウンセリング協会  活動報告

活動開始の時期

2011年4月~

活動開始の経緯

現代社会では依然不登校・ひきこもりが大きな社会問題となっており、年齢の幅も幼少期から青年期を超えるまで拡大をしているのが現状です。

スクールカウンセラーは、学校に2001年から本格的に制度化され全公立学校に配置されてきましたが、実際には利用活用度は未だ低いというのが実情で、カウンセラーそして教師それぞれが単独の動きで対処しているのが現状です。 そこで子どもたちの生活の中心の場である学校という機関においては、それぞれのプロフェッショナルがチームを組み、子どもたちのケア・サポートを行う必要性が求められています。更にその学校を中心とした地域(社会資源)を巻き込んでいくことが子どもたちの安心できる地域社会になっていくものと考えております。

そこで、この法人では①現在それぞれが単独で子どもの支援に取り組んでいる学校等の教育機関、カウンセラー、医療機関、福祉、地域社会との横の連携を図り、当協会を中心とした総合支援チームをつくり、不登校等の子ども達のケア・サポートをすること、②総合支援チームの活動を通してカウンセリングの有効性や活用方法を正しく理解または普及させることにより、被援助志向性を低くすることで不登校等の子ども達の問題解決を考えております。

しかし、任意団体では最先端の研究である(被)援助志向性の研究や実施、カウンセラー志向の方々や教職員に対しての教育、学校、医療、地域社会との連携を組む活動においては非常に困難を伴います。そこで子どもたちの取り巻く環境において、誰もが安心して頼れる透明性の高い特定非営利活動法人の設立が望ましいと考えております。皆様のご理解と幅広いご支援を頂きたく存じます。 

活動分野

  • 保健、医療又は福祉の増進を図る活動
  • 社会教育の推進を図る活動
  • 子どもの健全育成を図る活動
  • 前各号に掲げる活動を行う団体の運営又は活動に関する連絡、助言又は援助の活動
    コーディネート機関

事業内容

本法人は、特定非営利活動に関わる事業のみを行い、初年度は、主に不登校・中退者や引きこもりの生徒及びその保護者への心理的カウンセリング、また小学・中学・高校等の教育機関との連携を図り、必要に応じ医療機関との連携を行う。さらに心理カウンセリング養成講座を開催し人材育成にも力を注ぐ。

◇心理カウンセリング事業◇

ⅰ)個人・家族カウンセリングa)対面によるカウンセリング
b)電話・メールによるカウンセリング
c)その他(心理療法を用いたカウンセリング)
ⅱ)訪問(出張)カウンセリングa)対面によるカウンセリング
b)心理療法を用いたカウンセリング
ⅲ)心理カウンセラーの派遣a)教育機関やフリースクール等への派遣
b)その他 要請先への派遣

◇心理カウンセラー養成◇

ⅰ)心理カウンセラー養成講座a.カウンセリング講座(初級・中級・上級・実習)
b.心理カウンセラー資格認定事業
c.心理カウンセラーの独立支援
ⅱ)実習生の受け入れ・教育事業a.大学生・大学院生の実習受け入れ
b.通信講座受講者のスクーリング実習
ⅲ)ブラッシュアップ研修a.ブラッシュアップ講座の開催
b.カウンセラーのための特別講座

◇心理カウンセリング普及事業◇

ⅰ)被援助志向性に関するモデル作りa.教育機関における心理教育の実施
b.利用可能な援助サービスのシステム作り
ⅱ)教育機関への研修・連携提案a.高等教育機関・各種団体との連携提案
b.教職員向けの研修事業
c.教職員志望学生へのワークショップの実施
ⅲ)心理カウンセリングの講演・出版a.心理カウンセリングに関する講演会開催
b.カウンセリング等に関する小冊子の作成配布
c.保護者向けの講座開催

◇心理カウンセリング研究調査◇

ⅰ)チーム援助に関する実態調査a.チーム援助に関する実態および意識調査
b.チーム援助におけるモデル事業の検証
ⅱ)被援助志向性の追跡・調査a.カウンセリングに関する意識調査
b.被援助志向性のモデル事業の検証
ⅲ)ネットワーク構築に関する研究a.各種学校との連携効果の検証・発表
b.各種団体との連携効果の検証・発表