カウンセリングとは
インテーク面接での話を主訴として、問題解決に向けてカウンセリという共同作業を行っていきます。
インテークの段階でおおよその目標あるいは目的をたてます。
そこを一応のゴールの目安としてカウンセリングを行っていきますが、一足飛びにそこへたどり着けることは残念ながら難しい場合がほとんどです。
カウンセリングという大きな流れの中で、1回1回を1つのステップとして着実に前進するように進めていきます。
カウンセリングを行う作業は螺旋階段を昇ることにも似ています。つまり前に進んでいるのに後退している感じがする時があるのです。その時をどう乗り越えるかがポイントにもなってきます。
できるだけスムーズに前進できるよう全力でサポートしていきます。
カウンセリングを効果的に行うために、以下の技法を用いることもあります
- ロールプレイング
他の人の気持ちがなかなかわからない場合にその人の役割を演じてみることにより、自分以外の人の立場や気持ち、その動きを演じることで、それまで見えなかったことがみえてくるなどの効果があります。
- エンプティチェア
ロールプレイングと同様に、他の人の気持ちがなかなかわからない場合にその人の役割を演じてみることにより、その人の気持ちがみえてきます。また普段では絶対に言えない相手に自分の気持ちを伝えることにもとても効果的です。
- 行動療法的スキル
例えば生活のリズムがとれない時などに、小さな目標ややることを決め実際に行動に移していくように働きかけていきます。それにより少しずつできる体験を増やしていきます。
- カタルシス
感情が鬱積している方がまず吐き出す必要があるとき、カタルシスをすることにより次のステップに進みやすくなります。
- 絵画療法
うまく自分の気持ちを表現できない方、言葉にすることに恐怖を感じる方、絵を描くことが好きな方、抵抗がない方などが、絵を描くことにより気持ちを表現すること、癒すことを助けてくれます。
- コラージュ療法
うまく自分の気持ちを表現できない方、言葉にすることに恐怖を感じる方、でも絵を描くのは苦手、紙の上に表現したい方などが、コラージュを通して表現したり、癒されたりします。
- 箱庭療法
言葉にしたいけどうまく自分の気持ちを表現できない方、言葉にすることに恐怖を感じる方、でも絵を描くことには抵抗がある方、なんとなくやってみたい方、特定のパーツ(棚にあるものだったり、ご自分の持ち物だったり)がとても気になる方などが、箱庭を置くことにより言葉にできない表現ができたり、癒されたりします。
- 夢分析
なぜか忘れられない印象的な夢を見て気になって仕方がない、という時などに行います。それにより無意識からのメッセージを受け取り、理解していきます。
その時場合によっては他の療法と組み合わせることもあります。
症状によって技法を織り交ぜながらカウンセリングを行う場合もあります。